給湯器不足の原因と対策

- 登録日：2023.04.12
- 更新日：2023.04.27

このページでは、給湯器不足の背景とメーカーの対応、対策方法を紹介します。

給湯器不足の原因

給湯器不足の原因の一つは、世界的な電子部品の供給不足です。新型コロナウイルス感染症が世界的に拡大し、ベトナムや東南アジア諸国のロックダウンによって、給湯器の部品製造工場の稼働率が大幅に低下しています。その結果として、給湯器そのものの生産に遅れが生じ、給湯器不足が発生しているのです。

その影響は日本も例外ではなく、納期が数ヶ月遅れになっています。実際に住宅設備機器のTOTOやリンナイ、ノーリツは、商品の納期遅延を公表しています。 2022年9月現在、新型コロナウイルスによる影響もかなり改善されており、増産体制をとっているメーカーも増えていますが、未だに納期遅れは発生しています。

給湯器不足に対してメーカーがどのように対応をしているか、主要メーカーの対応について見てみましょう。

リンナイでは、2022年8月25日時点でサプライヤーの生産に支障がでており、ガス給湯器・ガス給湯暖房用熱源機・給湯機用リモコンの全シリーズにおいて、通常よりも納品までに時間がかかることを公表しています。全体的には回復傾向であるものの、まだ納期の正常化には時間がかかっているようです。

ノーリツでは、2022年6月27日時点でガス温水暖房付ふろ給湯器・ガス温水暖房付給湯器・ガスふろ給湯器・ガス給湯器・ガス温水暖房熱源機・石油ふろ給湯機・石油給湯機・石油温水暖房熱源機・小型湯沸器において、希望の通りの納期でお届けができない旨を公表しています。

生産は前年を超えるまでに回復したものの、すでに受けている注文が多数あることから納期遅れが発生しています。増産体制をとっており、早期解消に努めているようです。

給湯器不足が発生している今、対策として考えられる方法は以下の通りです。

給湯器は冬になると凍結しやすく、故障の原因になります。寒さが厳しくなりそうなときは、凍結予防ヒーターと自動ポンプ機能で凍結防止を心がけましょう。

給湯器不足による影響を受けている業者が多いですが、中には在庫として給湯器を確保している業者もあります。普段から多くの在庫を仕入れており、メーカーの正規販売店である業者であれば、対応してくれる可能性が高いです。

経済産業省では、一般社団法人日本ガス協会および一般社団法人日本ガス石油機器工業会からの要請で、東京五輪の選手村で使用されていた給湯器を貸し出す対応を行っています。

一般社団法人日本ガス協会および一般社団法人日本ガス石油機器工業会を通じて貸し出すことになっているため、詳しくは一般社団法人日本ガス協会および一般社団法人日本ガス石油機器工業会に確認してみてください。

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