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給湯器は塩害に遭うことがあります。しかし塩害を防ぐ方法はあるので、あらかじめ知っておけば給湯器へのダメージを防げるようになるはずです。ここでは給湯器の塩害を防ぐための対策法と、塩害を受けやすい地域について解説します。
給湯器の塩害とは、潮風の塩分により給湯器の表面が錆びてしまうことです。塩害を受けた給湯器は腐食が進み、事故やトラブルを起こすことがあるので、長期的に給湯器を使うためには塩害対策が必要となります。
それでは給湯器の塩害はどのように防ぐのでしょうか。潮風が当たる場所に家がある方にむけて、効果的な対策法について解説します。
給湯器に耐塩害対策の塗装を施すことで、潮風が直接あたっても塩害を受けにくくなります。耐塩害対策の塗装とは、本体や関連部材、ダクトなどにサビを防止するための塗装を施すことです。
一般的な給湯器であればほとんどの場合で耐塩害塗装ができるので、塩害を受けやすい地域にお住まいの方は塗装をしてください。
給湯器自体を耐塩害仕様のものに交換することも対策のひとつです。リンナイ・ノーリツ・パロマなどの大手給湯器メーカーでは、すでに耐塩害処理を施した給湯器を販売しています。
もし給湯器の交換を検討されているなら、耐塩害仕様が施された給湯器へと交換されてはいかがでしょうか。
耐塩害対策の塗装ができない場合、風が当たりにくい場所に給湯器を設置する方法もあります。たとえば潮風が吹く場所から家を隔てた場所に設置すれば、給湯器への塩害被害はそれほど大きくならないはずです。
ただし潮風を完全に防ぐのは難しいので、塩害の進行を遅らせる方法だと考えられます。
耐塩害塗装ができず、すでに潮風が当たる場所に給湯器を設置している場合は、こまめに掃除をするようにしましょう。濡れた雑巾などで給湯器を定期的に拭くようにすれば、表面に塩分が残るのを防げます。
給湯器の塩害は潮風により引き起こされるので、沿岸部の潮風にあたる場所で起こりやすくなります。しかし給湯器の塩害については「日本冷凍空調工業会標準規格JRA9002(空調機器の耐塩害試験基準)」に定められている基準に基づき使用を決めているそうです。
その基準は、直接潮風があたる地域でおおむね次のとおりとなります※。
最も給湯器の塩害被害に遭いやすいのは沖縄県や離島で、潮風が直接あたるところです※。しかし内海に面する瀬戸内海も塩害が出やすい地域と言えます※。その他、東北や北海道の太平洋側、関東・北陸・関東・東海・近畿・中国・四国・九州地方では沿岸から2km以内※に給湯器を設置する場合は塩害に注意してください。