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給湯器から出るドレン排水は、適切に処理しなければなりません。給湯器のドレン排水処理の必要性や、工事の方法について解説します。
給湯器のドレン排水とは、熱を失った空気から発生する水のことを指します。エコジョーズでは水をお湯に変える際に給湯器内の排熱を利用しますが、排熱は温度が下がる際に水蒸気を発生させます。そして熱を失い水蒸気となった水は、ドレン排水として排出される仕組みです。
ドレン排水は熱を失った水ではあるものの、汚水としての処理が必要です。ドレン排水は発生当初、酸性に傾きますが、給湯器内の中和器により中和され中性になるためそのままでも人体や環境に影響を及ぼすことはほぼありません。またドレン排水の処理方法は自治体ごとに定められますが、雨水と同じ排水設備への排出を認めている自治体もあり※、排水の基準は不明確なのが現状です。
しかしそのままドレン排水を排出してしまうと給湯器の周囲は常に濡れた状態となり、給湯器が劣化しやすくなったり、酸性が残る可能性によりコンクリートが侵食されたりします。給湯器だけでなく、住宅が腐食してしまうこともあるかもしれません。また酸性に傾いたままその辺に排出されれば、環境に悪影響が及ぶ可能性も考えられます。
建物や給湯器、人体、環境などに影響を与える可能性があるため、ドレン排水は汚水として適切に処理される必要があります。
※参考元:国土交通省公式サイト(https://www.mlit.go.jp/common/000206456.pdf)
ドレン排水を適切に処理するには、給湯器の交換・設置の際にドレン排水工事を行わなければなりません。ドレン排水の処理方法は戸建てと集合住宅で異なるので、それぞれの工事について確認しておきましょう。
戸建て住宅でのドレン排水工事は、従来型から省エネタイプの給湯器に交換する際に必要となります。工事は「雨水排水系統や側溝からの排水」「雨水排水系統や雨樋からの排水」「雨水排水系統や雨水枡からの排水」「汚水系統からの排水」のいずれかを採用するのが基本です。
どの工事方法になるかは給湯器の設置状況にあわせて選択されます。しかしある程度要望も聞いてもらえるため、もしドレン排水の排水方法に希望がある場合は給湯器設置を依頼する業者に相談してみてください。
集合住宅でのドレン排水工事方法は、大きく6種類にわけられます。「パイプスペースから側溝への排水」「パイプスペースから立て管への排水」「ベランダから側溝への排水」「ベランダから立て管への排水」「給水器内部から浴室排水経路への排水」「三方便切り替えによる浴室排水経路からの排水」です。
集合住宅は戸建住宅と比べて、マンションの規約や環境により、ドレン排水工事が難しいことがあります。ともすれば省エネ型給湯器を設置できない可能性もあるので、事前に管理会社に問い合わせておきましょう。
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